現在、薬剤師として勤務している私は、人とのコミュニケーションの重要性を日々実感しています。学生時代にもっとコミュニケーションスキルを磨いておけばよかったと感じることが多いです。
学生時代には、十分なコミュニケーションスキルがないと、周りから孤立してしまうリスクがあり、それが留年や大学中退に繋がる可能性もあります。
社会人としても、基本的な人間関係の構築は避けて通れないものです。そこで、私が学生時代に取り組んでいた、または取り組むべきだったと感じるコミュニケーションに関するポイントを以下にまとめてみたいと思います。
学内での人間関係を大切にする
学内で出会った人たちとは、特定の苦手意識を持たない限り、良好な関係を築いておくことをおすすめします。6年間という長い間、共に過ごす仲間たちとの関係は重要ですので、孤立することは避けた方が良いでしょう。
私も学生時代、人とのコミュニケーションが得意ではありませんでしたが、学籍番号が前後だった人、入学当初のオリエンテーションや実習のグループが一緒だった人、研究室の配属先で出会った人たちとは最低限の交流を持つように心がけました。
クラブ・サークルに参加してみる
学生時代はさまざまなクラブやサークルがあります。これらの活動に参加することで、異なるバックグラウンドを持つ人々とのコミュニケーションの機会が増えます。
ただ薬学部の場合、普段の授業に付いていくのがギリギリな人は無理に参加しない方がいいと思います。実際にクラブ・サークルに没頭して留年した人も何人かいました。
それでも、自分がやってみたい部活・サークルがあれば思い切って参加してみてもいいと思います。個人的には、せっかく参加するのだったらなるべく薬学部の先輩が多く在籍している所に参加すると、授業の相談や、過去問を入手する機会も増えるかと思うのでオススメします。
アルバイトを経験する
学生生活の中でアルバイトをすると、普段は接点のない社会人との交流が持て、新たなコミュニケーションの場が生まれます。
ただ、先ほどのクラブ・サークルの節で述べたように、学業で手一杯の場合、アルバイトは難しいかもしれません。時間管理を誤ると、アルバイトに時間を取られ過ぎて学業が疎かになり、最悪、留年という結果を招く可能性もあります。
私の場合、主に夏休みや春休み、4年生のCBT・OSCE合格後と5年生の病院・薬局実習前の期間にアルバイトをしていました。
求人は、派遣サイトの登録やネットでの単発仕事の募集を中心に探しました。私が実際に経験した仕事には、荷物の搬入、工場内での作業、着ぐるみ、清掃などがありましたが、カフェでの接客も体験しました。今振り返ると、調剤薬局での接客業務に関連するアルバイトをもっと経験しておけばよかったと感じています。
とはいえ、薬剤師として働く前に様々なアルバイトの経験を積んだことは、非常に価値ある経験となりました。異なる業界での働き手たちとの交流も得られ、多角的な視点を持つきっかけとなったと感じています。
論理的に話すスキルを磨く
社会人としての活動や就職活動の際、面接でのコミュニケーションは非常に重要です。特に、将来的なキャリアチェンジや企業への転職を考えている方には欠かせないスキルとなります。
私自身も過去に企業への転職を目指し、2社で面接を受けました。しかし、私のコミュニケーション能力が不足していたため、両社とも採用が見送られました。
論理的に話すスキルは、日常の中で意識的に練習しないと身につけるのは難しいと感じています。そのため普段から、大学の教授へ質問をする時や学内での発表があった際に、結論から話す練習をすると良いでしょう。
本や動画を利用して学ぶ
現在、学びの方法は書籍だけにとどまりません。YouTubeには本の要約を扱うチャンネルが多数存在します。気になる動画を見て、興味を持ったらその書籍を購入して深く学ぶのは良いアプローチだと思います。
読書が苦手な方や時間が取れない方は、要約動画も一つの方法です。ただ、要約内容は作成者によって強調される部分が異なることがあるので、複数の動画をチェックすることを推奨します。
そして、学んだことを単なる知識として蓄積するだけでなく、役立ちそうな情報があれば積極的に実践に移すと、より理解が深まるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
学生時代はコミュニケーションスキルを向上させる最適な時期です。可能な限り、様々な活動に参加して多岐にわたるコミュニケーションの経験を積むことが、スキルアップにつながります。
もちろん、学業に忙しい方もいるでしょう。そんな方は、日常の中での人との交流を大切にしながら、本や動画を通して学びを深めることをおすすめします。
是非、社会に出る前にコミュニケーションスキルの磨いておくことをオススメします。
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