薬学部は多くの学生にとって、難易度が高い学部と認識されています。
私の学年には入学当初100人以上の学生がいましたが、時が経つにつれ留年や退学する学生が増え、最終的に薬学部を卒業し、国家試験に合格したのは45人程度でした。
留年を避けるためには、留年のリスクを高める特徴を知り、適切な対策を講じることが重要です。
本記事では、薬学部で留年してしまう学生の特徴と、それを避けるための方法や私が行っていた対策について詳しく解説します。
留年のリスクが高まる学生の特徴
授業欠席の頻度が高い
授業を頻繁に欠席すると、内容についていけなくなり、勉強へのモチベーションが低下し、結果的に留年のリスクが増加します。
欠席の背景には、授業を共にサボる友人がいる、授業が楽しくなくなる、クラブやサークル活動への熱中が行き過ぎるなど、多岐にわたる原因が存在します。
時間管理の難しさ
多くの大学生が親元を離れて一人暮らしを始めると、生活全般の管理が自分自身に委ねられます。
この変化に適応できず、日常のリズムが乱れる学生は増加します。時間管理が難しい学生は、留年リスクが高まることが一般的です。
授業の理解が追いつかない
基本的に授業の理解スピードが遅い学生は、授業の進行についていくのが難しく、留年のリスクが高まる傾向があります。
私自身も、2年生からの実習と通常の講義の進度に追いつくのが大変で、実習のレポートが終わるころには、試験が迫っており、大急ぎで勉強する状況になっていました。
結果的には、いつも多くの再試験を受けることとなりました。
留年を避けるための対策
留年した際の損失について考える
留年すると、時間、金銭、キャリアの遅れなど多くの影響が考えられます。
特に、私立の薬学部の学生であれば、学費が年間最低200万円近くかかることを考えると、その影響は大きいと言えるでしょう。
留年した際に失われるものを再度考え直すことで、勉学への向き合い方が変わるかもしれません。
積極的な授業参加
授業への参加意欲を高めるために、勉強熱心な友人を持つことを推奨します。勉強熱心な周りの人々に囲まれることで、自身の学習意欲も自然と湧き上がることでしょう。
さらに、学内で自分よりも成績が上で好意を抱く異性がいる場合、それが勉強するモチベーション向上に繋がり、より積極的に授業に参加する動機となると思います。
時間の有効活用
時間管理について、まず何にどれくらいの時間を使っているのかを確認することが大切です。それを理解することで、どれくらいの時間を勉強に充てられるかを具体的にイメージすることができます。
私の経験を振り返ると、大学1年生の前期にはアニメ視聴に夢中となり、夏休みには当時放送中の多くの作品を楽しんでいました。しかし、後期に授業が増えてきたことで、アニメの視聴時間を削らざるを得なくなりました。
とは言え、アニメ視聴には強い執着があり、すぐにはその習慣を改善できませんでした。しかし、試験が近づくにつれて、その焦りからアニメを心から楽しむことが難しくなりました。
この経験を通じて、アニメは本当に楽しみたい作品だけを選び、時間管理を再考するようになりました。具体的には、1日の中で何にどれくらいの時間を使っているかを紙に記録し、不要な時間を削減しました。
全ての時間を一気に勉強に回すのではなく、段階的に勉強時間を増やしていった結果、大学6年生の時には1日の大半を勉強に当てることができるようになりました。
勉強方法の改善
前述のような要因が影響している場合、普段の生活習慣を改善することで留年のリスクを減らすことができるでしょう。しかし、単純に授業内容が理解できず、学力的に問題がある場合、簡単には改善しづらいかもしれません。
私も学生時代、周囲の人たちよりも授業の理解が遅れていたため、多くの苦労を経験しました。そこで、理解力を向上させるために試した勉強方法を以下に紹介します。
青本と過去問を使った予習
私の推奨する方法は、夏休みや春休み中に、前期・後期で受ける予定の専門科目の過去問を入手し、それを青本などを活用しながら解いてみる方法です。
青本を用意するのが難しい場合、授業で使用される予定の教科書を前もって購入し、それを活用して勉強するのも良いでしょう。
ただし、単に教科書を読むだけでは、理解に時間がかかることがあります。そのため、内容が分かりやすく説明されている参考書を利用するとよいと思います。
授業内容を録音した復習
復習の際のおすすめの方法は、授業内容を録音しておき、後で何度も繰り返し聞くことです。
ただし、教授や講師によっては、授業の録音を許可しない場合があるので、事前に許可を取ることが必要です。
私の場合、この方法を通じて理解できなかった部分を文字に書き起こしながら、じっくりと時間をかけて勉強することで、理解が深まりました。
そして、何度聞いても理解できなかった場合でも、自分がどこまで理解しており、何が分からないのかが明確になるので、友人や教授に具体的に質問することが可能となりました。
まとめ
薬学部は、留年のリスクが高い一方で、国家試験に合格し薬剤師免許を取得する明確な目標を持つ学部です。
この留年のリスクを正確に理解し、適切な対策を取ることで、留年を避けることが可能です。
学生時代は一生に一度の貴重な時期。効果的な学習方法を採用し、充実した学生生活を過ごしましょう。
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