私は薬学部入学当時、学年での成績は真ん中くらいでした。しかし、学年が進むにつれ、留年する学生が増えてきました。その結果、気が付けば学年内での成績が後ろの方になっていたように感じます。
当時の学生生活を振り返って、私が留年を避けるために取り組んでいたことを紹介したいと思います。
過去問の活用
薬学部での進級を考えると、過去問の利用は非常に重要だと感じます。もちろん、過去問だけに頼った学習で確実に合格できるわけではありませんが、合否に大きな差が出る要因として無視できません。
過去問を解くことで、各教授の出題傾向を掴み、的確な対策を立てることができます。私の経験では、自分が重視して勉強していた部分がテストで出題されないことが多々ありました。このため、教授が重要視している内容を把握し、それに基づいて予想と学習を進めることが欠かせません。
正直、地頭が良くても過去問が入手できなかったために、留年することは大いに考えられます。実際、同級生で友達が少なく大学でも孤立している人は、留年するか大学を中退してしまう傾向にありました。したがって、基本的な人脈の構築は不可欠です。
私自身、人脈作りが苦手でコミュニケーション能力は高い方ではありませんでした。しかし、入学当初行われたオリエンテーションで、たまたま同じ班で仲良くなった人との繋がりがきっかけで、人脈を広げることができました。それによって、過去問をもらったり、実習・テストの情報を共有することができました。
もし私のように人脈作りが苦手な人がいたら、大学内で多くの人たちと交流を作っている人と1人仲良くなることで、過去問の入手がしやすくなるのではないかと思います。
講義への全出席
私は1年生から6年生の秋まで、全ての履修科目の講義に出席していました。もちろん、後から振り返ると全ての講義に出席しなくても単位は取れたかもしれませんが、基本的には全講義の受講が大切だと考えています。
その理由として、講義を一度でも欠席すると、その癖がついてしまう危険性があるだけでなく、テストに出る重要なポイントを聞き逃すリスクも増します。
私の場合、大学内での友人も決して多くはなかったことから、後から誰かに講義の内容を教えてもらうことが難しかったということもあり、極力全ての講義に参加していました。
勉強方法の改善
私は3年前期まで予習の大切さを感じることは少なかったのですが、7科目もの再試験を受けることとなったことで、予習の必要性を痛感しました。
そのため、出来れば講義を受ける前に予習をすることで、理解度は格段に上がると思います。
具体的には、夏休み中に次期の専門科目の過去問を、書店で購入した青本を利用して解くことを始めました。これにより、授業中にどの部分を特に注意して聞くべきかを判断できるようになりました。
また、授業の内容を録音するのも非常に有効です。私は一度の講義で全てを完全に理解するのが難しく、特に途中で集中力が切れた部分は頻繁に見逃していました。
録音を繰り返し聞くことで、その部分もクリアに理解することができるようになりました。さらに、理解できない部分があれば、友人や教授に質問するのも効果的です。
この方法を取り入れた結果、後期の試験では12科目中、再試験が必要なのは4科目だけと、格段の進歩が見られました。2科目はわずかに不足したものの、以前よりも確実に問題の意味を理解しながら解答することができました。
まとめ
薬学部に入学してから基本的にずっと勉強漬けの生活で、前期、後期が終わると夏休みや春休みでも次の講義、実習、テストのことが常に頭をよぎって、なかなかリラックスすることができませんでした。
学生時代、私は周囲よりも理解力がなく、一生懸命努力しても成績はなかなか伸びませんでした。それがコンプレックスとなり、多くの時間を悩みながら過ごしていました。しかし、自分なりに諦めず、試行錯誤した結果、薬学部をストレートで卒業し、国家試験に合格。薬剤師としての道を歩むことができました。
その時、初めて自分の中で大きな自信のようなものを得ることができました。これは今でもお金では買うことができない大きな財産になったと思っています。
自分に自信がなくてずっとモヤモヤした状態になっている人は、何か1つ大きな目標を立てて、それに向かって全力を尽くすことをおすすめします。その結果、得られる自信はあなたの力となるでしょう。
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